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国産材の現状 [エコ]

日本は国土の約7割を森林が占める世界有数の森林大国です。それにも関わらず、国内で住宅用に使われる木材は安い海外産のものが多く、逆に国産材を使用するとコスト高になると言われています。森林から木を伐採して輸送するコストが海外から日本に輸入するコストと比べると、見合わないというのが理由のようです。売る方は出来るだけ価格を抑えたいわけですから、どうしても安さに見合う海外産が選ばれるというわけですね。但し、海外産は検疫の為、木を薬漬けにする必要があり、住宅が完成した後になって、シックハウス症候群などの健康被害をもたらす原因と言われています。世界中の原生林を伐採することについては環境破壊という側面もあり、可能な限り、地球環境に負荷を掛けないようにしたいものです。先日、某市の森林フォーラムに出席させて頂いた際、ある建築会社の社長さんが話しておられたのは、安い海外産の木で建てた住宅は30年持てば良いという考えで建てていると。つまりサラリーマンが一生に1度の買い物としてマイホームを購入し、住宅ローンを支払い終える頃には家の寿命が来てしまい、建て替え無ければならなくなるそうです。その頃までには会社を辞める年齢になっている、定年間近になって、老後に建て替える金銭的余裕など無いのが実情だというわけです。国産材は値段が高いと言われるものの、日本の風土、気候に適した材木である為、建築資材としては耐久性がある、つまり長期的に考えれば建て替える必要が無い為、コストは安くなるそうです。自分の家を建てる場合、30年程度で建て替えるか、それとも定年後もずっと長く住み続けるか、その見極めをしなければなりません。もし、建てる場所に長く住みたいと思うのなら、国産材で建てることがお薦めです。それは日本の森林事情を考えても、健康面を考えても、費用の面を考えても、最も理にかなっている考え方と言えます。日本国内の森林が荒れ放題になっている現状を考えると国産材を使った住宅建築は勿論のこと、様々な商品開発を考えていく必要があると思います。

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タグ:国産材
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